奇特なブログ

「殊勝に値する行いや心掛け」を意味する、奇特な人になる為のブログです

【音楽】globe総括

さて、2021年中には書こうと思ってましたが、
ちょっと遅くなってしまいました。
書くかどうかも迷いましたけどね。
ただ流石にキリが悪いので。

記事も長いので、最も重要な点だけ先に書いておくと、
FACES PLACESだけは、他のアーティストと比較しても上位には入りそう」ですね。
以下のリンクから、FACES PLACESの箇所までジャンプ出来ます。

FACES PLACES

それでは、全曲聴いて感じた印象を1つずつ書いていきたいと思います。


1.全部サビに聞こえる

全盛期の特にアップテンポの明るめの曲にこれを感じましたね。
ただ、globeは上記に該当する曲が実は「少ない」ので、
globe以外の小室さんプロデュースの曲に対して特にそう感じました。
TRFとか安室ちゃんとかね。

これは勿論、「錯覚」なんですけど、
それくらいメロディアスという事なんだろうと思いましたね。
よくもまあ、あれだけ矢継ぎ早に出てくるもんだって感じですね。


2.リミックスが凄い

基本的に「原曲が一番好き」で、
globeでもそのケースは勿論多いんですけど、
これは原曲を越えたケースが結構ありましたね。
といっても、色々な所に散らばっているんですが、
以下のアルバムを聴いて特にそう感じましたね。

global trance best DISCOGRAPHY | globe Official Website

‎globeの「global trance best」をApple Musicで

小室さん、後でも出てきますが、
「音」への拘りなんかを考えると、
どっちかというと「職人気質」で、
「プロデューサー向き」じゃないと感じましたね。


3.面白い本

globeにしても小室さん個人にしても色々本が出てまして、
7冊ほど読んだんですけど、以下が特に面白かったですね。

www.amazon.co.jp

逮捕されて執行猶予判決になった後に出た本ですね。
逮捕後の取り調べの時の気持ちが書かれていたり、
「リアリティがあるな」と思いましたね。
「捕まったら、こうなるかもしれないよ」的な。

www.amazon.co.jp

こんな番組あったんですね、HEY HEY HEYは見てましたけど。
で、上記の本はその番組の小室さんとゲストのトークをまとめたもので、
Vol1~5までありました。

で、どうやらネットにもテキストが公開されており、
以下の2つが特に印象に残りましたね。

坂本龍一さんとのトーク(日本人の耳の教育の辺りとか)
https://www.fujitv.co.jp/TKMC/BACK/TALK/r_sakamoto.html

松山千春さんとのトーク(賞賛と尊敬の辺りとか)
https://www.fujitv.co.jp/TKMC/BACK/TALK/chiharu.html

千春さん、上手い事言うなって思いましたね。


4.面白かったライブ

僕がglobeの曲を買ったのが以下のBOXで、
で、DVDも沢山入っていたんですが、
特に印象に残ったのは、
「globe tour 1999 Relation」、
「globe special live -genesis of next-」、
「globe tour 2002 CATEGORY TRANCE & ALL GENRE -1day SPECIAL LIVE in 武道館」ですね。

15YEARS -ANNIVERSARY BOX- DISCOGRAPHY | globe Official Website

一つなら「globe tour 1999 Relation」ですね。
このライブはピンク・フロイドのライブみたいで、
日本のライブとしてはちょっと変わっていましたから。


5.なぜ売れなくなったのか

やっぱり、ここを考えないわけにはいかないでしょうと。
で、僕の場合はB'zとなら全盛期も近いし、
B'zの松本さん(TAK)は、
元々TMネットワークのサポート(これを機に、TMネットワークのCAROLは聴きましたけど)だったので、
B'zとの比較を中心に考えてみました。


(1)ジャンルの変化が早すぎる

アルバム単位で大きく分けると、

テクノポップ
1st globe

オルタナティブロック期
2nd FACES PLACES
3rd Love again
4th Relation

・模索(迷走)期
5th CRUISE RECORD 1995-2000

・トランス期
6th outernet
7th Lights
8th Lights2
9th LEVEL 4

ポップロック
10th globe2 pop/rock

・何でもあり?期
11th maniac

みたいな感じですかね。
で、特に1st~2ndと、
4th~6thに特に感じましたが、
ジャンル間の関連が薄いんですよね。
「点が独立しているだけで、線になっていない」といいますか。

で、一方でB'zは、
詳細は割愛しますが、

・デジタルロック期

・ロック期

・ハードロック期

みたいな感じなんですよね。
で、上記の中でも、一気にサウンドが変化しているわけじゃなく、
「少しずつ、デジタル要素が減っていったり」、
「少しずつ、ギターの音が全面に出てきたり」、
しているんですよね。
globeもB'zも、最初から時系列で順番に聴くとピンときやすいと思いますけど。

で、これで問題になるのが、
「ジャンルが変わると、ファン層も変わってしまいがち」で、
ジャンルが変わったタイミングの2ndや6th(こっちは、そもそも聴いてない人が多いですが)で、
「以前と全然違うじゃん」となって、
その次のアルバムの売上が下がりやすい(3rdは2ndの半分)と。
当然といえば当然だと思いますけどね。

アルバム間のシングルによって、上記通りにならない(6thの売上低迷はこっちかな)ケースも当然ありますが、
ジャンルを変える場合は、この辺のデメリットを考慮しないと危険って事かと思いますね。

小室さんも、2ndについては触れてなかったですが、
5th~6th辺りのジャンルが決まらない時期については、
「ファンに戸惑わせた」とは思っていたみたいですけどね。


(2)良いメロディの枯渇

ここも小室さんに限らずベテランの方なら誰でも陥るとは思うんですけどね。
で、じゃあどうやったら枯渇しないのについてですが、
「新たに曲をドンドン聴く」なんじゃないかなぁと思いますけどね。
業界の人じゃないから分からないですけど、
「創作モノ」において、良い「アウトプット(音楽だと良いメロディ)」をする為には、
大量の「インプット(曲を聴く)」が必要なんでは?と思ってまして、
それを音楽に当てはめただけですけど。
少なくとも、僕の本業のプログラミングの方は、そう思いますけどね。

で、小室さんの場合、
とりあえず全盛期は、曲を作るのが大変で聴く所じゃないとは思うんですが、
その後は、アウトプットがセルフオマージュになりがちな気もしたので、
インプットが不足していたかも?と。

いや、別にインタビューとか読むと聴いてないとは思わないですが、
少なくとも、B'zのTAKは以下とか読むと意外な曲(フロイドのアンビエントはビックリですが)を聴いてるみたいなので、
上記の印象を持ったんですけどね。

B'z松本さんが2014年に一番聴いたアルバムベスト5!


(3)ライブをあまりやっていない

まあ、やってないわけじゃないんですが、
以下を読んで、「観客の反応とのコミュニケーションが不足していた」んじゃないかと思いまして。

で、上記の「TK MUSIC CLAMP」の、B'zの稲葉さんの発言を。


稲葉:
そのだから、やっぱ去年そういうずっとツアーをやってて、で、新しいもの作った時に、ツアー中だからその、すぐリアクションとかが得られるじゃないですか。そういうところで、なんかそういう自信っていうか、「これもいける」みたいな、そういうことの繰り返しで去年ずっとやってましたから。それが今度は自然な流れで、もうちょっと今度は違うものっていうか、いわゆる、ま、昔じゃないですけど、今まで従来のB’zの味も持ってて、でも新しいものっていうふうに、なったとは思うんですけどね。

https://www.fujitv.co.jp/TKMC/BACK/TALK/inaba.html

上記のB'zのツアーは、B'zの中では結構マニアック(最高傑作の声も多い)な「7th blues」のツアーの時ですね。
で、作り手としても、「マニアックなもの作ったけど、反応はどうだろう?」とは思ってもおかしくないので、
上記の話につながったんじゃないかと。

で、さっき↑で書きましたけど、この辺がプロデューサー向きじゃない気がしたんですよね。
あまり客観的に見れていないとでもいいますか。
といっても、じゃあB'zがどこまで向いているんだ?って気もしますけど、
「セルフコントロール」については、比較的出来ていたんじゃないかと。


(4)楽しみ方を伝えていない

これも、小室さんに限った話ではないんですけど、
でも、これを特に業界の人が大々的に言ってかないと、
音楽ビジネスにおいて「曲」にフォーカスがあたる事はないと思いますね。
以下の話が、まさにそうですけど。

www.youtube.com

言わない理由は不明なんですけど、
「リスナーに、音楽を自由に聴いてほしいから、聴き方に制限をかける方向は避けたい」とかですかね?
それか、そもそも音楽が好き過ぎて、そうじゃない人の気持ちが分からないかですかね。
でも、例えば以下のとんかつのお店で言われましたけど、
お勧めの食べ方があって、それを勧めてましたけどね。

銀座かつかみ|コース専門のとんかつ料理店

「どんな風に食べたって良いでしょ?」って勿論そうですけど、
作っている方がお勧めしているんですから、
最初はその食べ方で試してみても良いんじゃないですかね。
で、その後に自由に自分流の食べ方をしてみても。

で、これは音楽の聴き方も同じじゃないかと思うので、
曲を聴く人もどんどん減ってるんじゃないかと思われる(音楽番組を観ても、歌唱部分は聴かないとか、少子化もあると思いますが)昨今、
これを言っていかないと、音楽に付随するグッズとか曲「以外」の部分で稼いでいくしかないんじゃないかと思いますけどね。

あと、上記のYouTube動画でのポイントととして個人的に思うのは、
「聴いてみたけど、"よく分からない"」
って言葉が出たら要注意かと思いますね。
それは、多分「音が聴けておらず、曲を理解出来ていない」可能性が高いかもしれないので。
逆に、「この曲の"この辺が好き or 嫌い"」とかなら、
「音」は「聴けている」と思うので、まずはここが目標じゃないかなと。
まあ、最初ははっきり嫌いだったけど、
しばらくしてから好きになったってケースもゼロではないですけどね。
が、これは余談で。

で、小室さんに話を戻すと、
特にジャンルが大きく変わったタイミングで、
上記の話をする必要があったと思いますね。

特にトランスは、日本だと未経験な人が多いわけですから、
そこは、説明なりライブだとエスコートが必要だったんじゃと思いますけどね。


6.楽曲レビュー

思ったよりもここまでが長くなってしまいましたが、
恒例のベストテンを書いていきたいと思います。

曲名すぐ下のURLはAppleMusicで、
YouTubeに公式動画がある場合は、
そちらも貼りたいと思います。


10位:winter comes around again

‎Various Artistsの"winter comes around again"をApple Musicで

これは、どうやら1998年秋の4シングル全てを購入した人限定で、
当時はファンサービスとして贈られていたみたいですね。
今は、上記の通り、単体の曲でも聴ける様になったんですが。

で、この曲は、代表曲の「DEPARTURES」と「Can't Stop Fallin' in Love」のメロディを合体させただけで、
駄曲という意見も多いみたいですけど、
僕が気に入ったのが、そのパート「以外」の所でして(笑)
例えば以下とか。


やさしさが欲しい
やすらぎが欲しい
あなたがとなりにいるなら
私もとなりにいる

globe winter comes around again 歌詞
https://j-lyric.net/artist/a003dd1/l0002dd.html

北国ですと、家の作りにもよるとは思うんですけど、
ストーブの近くから離れられない時なんかは、
上記の様な気分だったかもと思いましたね。

いや、ホントにちょっと寒いとかそういうレベルじゃないわけですよ。
経験しないと伝わりにくいわけですが。
で、上記は「体感的な寒さ」ですけど、
「心の寒さ」も同じかもしれないと思いましたけどね。
陽水さんの「氷の世界」なんかもそう思いますけど。

あと、ちょっとマニアックですが、
小室さんのコーラスを通称「モスキートボイス」というらしいですが、
この曲の後半のKEIKOさんとの駆け合いは良いと思いましたね。
このモスキートボイスは、ハマる人はハマるみたいです(笑)


9位:Perfume of love

‎globeの"Perfume of love(Straight Run)"をApple Musicで

YouTube
www.youtube.com

売上的に見ても、globeは(シングルだと)ここまでは聴いたって方も結構いるみたいですね。
で、これ以降はもう、殆ど知られていないと。

で、意図していたかどうかは不明なんですが、
何か歌詞を読むと、小室さん自身の恋愛とかこれまで聴いてきたリスナーへの「別れ」の曲にも思いましたね。
で、最後に残ったのは「香り(Perfume)」だけと。
香り、つまり「気配」とか「予兆」とか?
で、この曲が入っているアルバムが「Relation」なので、
繋がる気配はあったが、繋がらなかったみたいな。


8位:Love Again

‎globeの"Love again"をApple Musicで

YouTube
www.youtube.com

この曲は、どうしても「軟式globe」がチラつくとは思うんですが(笑)
ただ、この曲はトランス要素(少ないですけどね)の入っているJ-POPとしては、
もしかしたら最初期の曲?かもしれないとも思いまして。
で、この曲をベースにして、少しずつトランス要素を増やしていったり、
上記の楽しみ方を説明したりしていけば、
もう少し、聴いてもらえたのではないかと思いましたけどね。

この時点では、まだ売上はアルバムで「150万枚」ぐらいだった様なので、
それなりにリスナーも多かったわけですし。

後に、海外の人のリミックスで、
「Love Again (Vincent de Moor Trance Vocal Mix)」
というのがありまして、
これがトランスになって化けた感もしましたし。

ただ、残念ながらこの時期は、
オルタナティブ・ロックが多い時期でして、
なので、この曲だけ「点」になってしまっている感があり、
「線」に出来ていたらなぁとは思いましたけどね。


7位:とにかく無性に…

‎globeの"とにかく無性に・・・"をApple Musicで

この曲は迷走期の曲で、
僕は好きなんですが、
多分、「不思議な曲(アレンジが特にそう感じる理由かと)」と思われるケースが多いんじゃ?と思いますね。

一応、一意見としてアルバムなら2ndに入れた方が良い曲とあり、
確かに、1~4だと2ndが収まりが良いかもとは思いましたね。
実際には、6thのouternetに入ってますけど。

歌詞は、以下が印象に残りましたね。


ここ以外の場所はなんだか
巻き戻してる映画だって1人うなずく

あと1歩前へ進めばわかるの?
それとも あと一歩下がればいいの?

globe とにかく無性に… 歌詞
https://j-lyric.net/artist/a003dd1/l000a09.html

「巻き戻してる映画」って言い回しが上手いと思ったんですが、
要は「話が前に進まない」んですよね、良くも悪くも。
これはループもので、エンディングが来ない映画って感じなんですかね。
以下の記事にも出てくる映画(どこかで観てみたいですが)とかをイメージしましたけど。

ソレはきっと、ビューティフル・ドリーマー - がるの健忘録

で、そういう状況に対して前に出たり後ろに下がったりしてみても、
何も変わらないと。
で、そんな時には・・・曲を聴いた方が早いと思いますね(笑)

あと、サビの「HOLD ON」を5回繰り返す箇所のメロディは、
「童謡」の「静かな湖畔」の「カッコウ」から引用したんですか、小室さん(笑)
でもコレ、「音楽のメロディは、どこから産まれてきたのか」という話で、
この静かな湖畔のメロディは当然、実際のカッコウの鳴き声を使っているわけですが、
そういった「動物の声」や「自然の音」とかから連想して産まれてきたのかとは少し思いましたね。
いや、B'zの曲で「CAT」という曲がありまして、
そっちでも、「ニャオニャオ」というメロディもありますので(笑)

勿論、偶然突発的に産まれたメロディもあるかもとは思うんですが、
「0から1」と「1から100」の前者の方は、
上記の様な「外部の音」から産まれているのでは?と少し思いましたね。


6位:DON'T LOOK BACK

‎globeの"DON'T LOOK BACK"をApple Musicで

これをシングルって、いや分かるでしょ「売れない」って。
まあ分かっていて、それでもなのかもしれないですけど、
でも、これを「ドラマ主題歌のタイアップ」としてというのは、
さすがにとは思いましたね。

で、この曲も、そういえば上記のPerfume of loveで出た、
「別れ」がテーマの曲にも感じますね。
こっちの方が、もう別れた「後」で「DON'T LOOK BACK」って感じで、
このあとはもう、トランスに完全に行ってしまうんですけど。

あと、途中の印象的なハレルヤは最初ビックリしましたけど、
これは「Yes」の「The Six Wives of Henry VIII」の引用ですね。
いや、この場合はYesも結局引用しているんですが。


5位:TRANCEFORMATION

‎Push & globeの"Tranceformation (Push Transcendental Vocal Mix)"をApple Musicで

ここからしばらくは、トランスばかりになります。

今回の10曲だと、この曲だけは、
アーティスト名義が「Push VS globe」となってますね。
Pushさんというのは、トランスがメインの海外のDJアーティストの方の様で、
まあ、コラボみたいなもの?ですかね。

で、この曲は、
どうやら、globeのアルバム「Light2」に入っている、
「Transcontinental Way(これも良いですが)」を参考に、
Pushさんが作った?曲みたいですね。
といっても、一部は確かに似ていますが、
全然別の曲な感じもしましたけど(笑)

で、これはもう、何というか・・・「最高」の一言ですね(笑)
トランスそんなに沢山知らないので、全然そんなことないかもしれないですけど、
トランスって「歌がないのが普通」で、
だから、小室さんの歌もののトランスが新鮮という側面はあるんですけど、
でも、大半の曲はメロディをのせるのが難しい感じもしてまして。

その点、この曲はglobeを聴く「前の」トランスのイメージ通りの曲でしたね。
以下が、どうやらPushさんの公式のYouTubeチャンネルに上がっているライブ動画ですが、
小室さんも、珍しくノッテます(クールな印象が強いので)ね。

www.youtube.com

ただまあ、注意点としては、
僕は最近はもう大丈夫ですが、
ハマると、しばらく抜け出せなくなるとは思いますね(苦笑)
以下の通り、「トランス状態」という言葉からジャンル名も来ているみたいですし。

ja.wikipedia.org

あと、エンジニアでよく「ゾーンに入る」とか言いますが、
ゾーンに入っている時のフロー状態と、トランス状態はちょっと似ている気もしましたけどね。

ハマったらどうするか?・・・飽きるまで聴くしかないんじゃないですかね(笑)
今、これを書きながら流していて、現在は多分300回(正確にはもっと?)ぐらい聴いてると思いますが、
まあでも、まだ完全に飽きてはいないですね。
一時期よりは飽きてきてますけど。

で、そんなに良いのに、どうして1位じゃないんだ?となるかと思うんですが、
それは、「マニアック過ぎる」からですね(苦笑)
「マニアックって、個人的と同義語なんじゃ?」と思いましたし、
globeのファンの方でも、この曲が好きって方は殆どいないみたいですし。

違う言い回しだと、「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」って言葉は、
大半はネガティブなニュアンスで使われる事が多いとは思いますけど、
別にポジティブなケースだってあり得るでしょうし(笑)

だから、「個人的」って言葉は、
そういう意味では、「他人への共有は難しい(大衆的なポップソングとは真逆)」とは思いましたね。


4位:Out Of C Control

‎globeの"out of © control"をApple Musicで

これもトランスですね。
この曲は、どうやら以下の本のファン投票でも、
結構評価が高くなっており、少し驚きましたね。

globe20TH ANNIVERSARY SPECIALISSUE 小室哲哉ぴあ globe編 (ぴあMOOK) | |本 | 通販 | Amazon

で、この曲は、
曲も上々で良いとは思いますけど、
やっぱり歌詞ですかね。
全体的に印象に残りましたけど、特に以下かな。


音楽が映像が地球をだましはじめる
この頃は LIVE という文字でさえ疑っている

globe out of (C) control 歌詞
https://j-lyric.net/artist/a003dd1/l01066a.html

もう、
「テレビに映る映像も」、
スマホに映る画面も」、
「ネット上のコンテンツも」、
「音楽のライブ映像も」、
「音楽自体も」、
全て「偽物」って事なんですかね。
じゃあ、今これを書いている僕も、「実在しない人」と。
ああ、コロナも同じ論調かもしれないですね、「コロナは存在しない」とか。

でも、僕は以下の考えが念頭にありますしねぇ。


僕らが今日も見てるのは
まぎれもない真実

B'z 世界はあなたの色になる 歌詞
https://j-lyric.net/artist/a00067d/l040c26.html

「全てを疑って信じない」事のメリットとして、
騙される事はないという点はあるとは思いますけど、
でも「騙されたと思って、云々」って言葉の通り、
「騙される」って、必ずしも悪いとは限らないんですよね(笑)

あと、これじゃあ、
「海外(というか遠方)とオンラインで仕事」なんて、
とても出来ない様に思いますけどね。
ネットの普及でそれが可能になった側面はあったかと思ってましたけど。
よく言われる事ですが、やっぱり「技術が変わっても、人が変わらないと普及はしない」ですね。

ただ、まあ一応、全てを疑うという立場に立ったとして。
でも、音楽の曲「自体」も「歌詞」も、
あと、ネット上のコンテンツも、
それ自体が「本物じゃない偽物」だとしても、
その「内容自体」が、「そこに存在しているのはホント」じゃないんですかね。
ああ、こういうのがあるから、言われてもいるんですかね、
「誰が言ったかではなく、何を言ったか」って。

でも、ネット上で色々俯瞰(以下の曲で出てきますが)して見てた時期がありましたけど、
「同じ事をしているのに、人によって対応が違う」という、
「差別(だと思うんですが)」なんかを見ると、
これはこれで全然ダメにも思いますね。


3位:weather report

‎globeの"weather report"をApple Musicで

この曲もトランスですが、
上記に比べると、結構ポップな曲だと思いますね。
あと、この曲も上記のファン投票で、
結構票が入ってましたね。

あと、この曲もどっちかというと、
歌詞が気になりましたね。


空から気象衛星のように
俯瞰で君をあなたをのぞいた

globe weather report 歌詞
https://j-lyric.net/artist/a003dd1/l00308a.html

俯瞰のデメリットは後で書くとして、
俯瞰をして第三者的な立ち位置で観察してみる事で、
「ある事における状況の把握」とか、
「誰が妥当な事を言ったりしたりしているか」とか、
「多くの人が、どういう方向に向かっているか」とかが、
分かるのがメリットかと思いますね。
何をどう俯瞰で見るかによっても、変わるとは思いますけど。
俯瞰とはいうものの、
以下リンク先(の後半の、「具体的な方法」)を思い出したので、
「全体把握」としても、良い気もしますけどね。

一人ぼっちの漫画工場 久々に政治関係の話でもするか

あと、俯瞰で見ている時には、
自分自身は何もしない方が良いと思いますね。
厳密には、俯瞰対象には自分も含まれると思うんですが、
「俯瞰している自分を俯瞰で見る」って、
結構ややこしくて難易度も高い様に思いましたし。


いつだって いたずらに 時代のせいには出来ない
たけどなお 泣きもせず じっと風に吹かれてるまま

globe weather report 歌詞
https://j-lyric.net/artist/a003dd1/l00308a.html

「たけど」は「だけど」のはずですね。

で、俯瞰のデメリットとしては、
俯瞰している時は第三者的な立場だけど、
でも、自分が他人から俯瞰で見られているケースも考えられる以上、
「俯瞰している自分は、俯瞰されている時にどうしているのか」という、
「当事者」意識が薄れやすい事かなと思いますね。

この曲は、小室さんが俯瞰した内容を歌詞にしていると思いますが、
でも、小室さんが俯瞰で見られている時に、
上記の「時代」という詞に、小室さん自身をイメージしましたね。
これほど時代に依存したケースも、中々ないと思いますから。

トランスが、さほど流行らなかったと思いますから、何もしても無理だったかもしれないですが、
この曲が収録されているアルバム「LEVEL4」でシングルカットするなら、
少なくとも、「get it on now」は無い様には思いましたけどね。
曲が長いのが欠点ですが、この曲の方が良かった様には思いましたね。

この次の「globe2 pop/rock」でも、
「なんで、Judgementをシングルにしなかったの?」と思いましたし、
選曲眼とでもいうのか、そういった面も鈍くなっていたのかもしれないですね。


2位:genesis of next

‎globeの"genesis of next(original mix)"をApple Musicで

YouTube(フルじゃないけど)
www.youtube.com

「歌もののトランス」としては、やっぱりこの曲が一番かなと。
↑で、トランスに歌をのせるのは難しいと書きましたけど、
この曲に関しては、無理なくのってる様に感じましたから。

ただ、上記のフルじゃないYouTubeを聴いて思うんですが、
フルじゃないと、良いけどそれほどでもって感じもするんですよね。
つまり、間奏(マークのラップも、賛否両論あるとは思うんですが、僕は好きですね)が良いという事なんですが(笑)

そういえば、小室さんプロデュースブームはTRFから始まった様ですが、
「(ディスコ+カラオケ)÷2」というコンセプトでヒットして、
でも、カラオケはせいぜい5~6分が限界(それ以上は白い目で見られるとかね)なので、
そういう意味で、この曲の様に9分の曲は分が悪いという事で、
「小室さんは、カラオケで売れて、カラオケで売れなくなった」って側面もある様に思いましたね。

結構前になりますが、僕もネットでカラオケ動画を上げたりしてましたし、
カラオケは今も普通に好きですが、
今は「歌も良いけど、音楽は歌が全てじゃない」って思いますね。


1位:FACES PLACES

‎globeの"FACES PLACES"をApple Musicで

YouTube
www.youtube.com

この曲は、以下の記事(の最後の方)で、最初に聴いた時の感想も少し書いてますけど、
この時にも「1位かも」とは少し思ってはいましたけどね。

2019年4月28日のダイジェスト - 奇特なブログ

で、じゃあこの曲の何が良いのかについて、
思った事を書いていきたいと思います。


1.商業性と芸術性の両立

多分、「音楽における永遠のテーマ」の一つだと思うんですよねコレ。
で、色々考えていたんですが、
この曲は、それが上手く両立出来ているんじゃないかと。
「適度なポップさもありつつ、でもそれだけじゃない」みたいな。

「商業性」だけでは、「長い歴史の中で特に目立たない」と思いますし、
かといって、「芸術性」だけでは↑の5位の曲みたく、
マニアック過ぎて他人への共有が難しい(こういう曲は、僕は名曲じゃなくて神曲と呼んでますね)ですし。
だから、5位なんですけどね。

じゃあ、芸術性って何よ?について、
これは色々あるかもしれないですが、
曲を聴いて「カタルシス効果」を強く感じた時に、
「芸術的」と感じているというのはあるんじゃないかと思いますね。
大雑把にだと「強いインパクトを受けた」って言い回しでも良いですが。

で、僕もそうですが、
「音楽に滅茶苦茶ハマった人」というのは、
上記の芸術性を、どこかのタイミングで感じた人なんじゃないかと思いますけどね。

だから、去年の音楽フェスで、
コロナを広げても音楽を聴く人達が、芸術性を感じてハマっているなら、
気持ちとしては分かりますけどね。
感染を広げて良いかどうかは別として。
個人的には、「家の中でも、十分過ぎるぐらい楽しめるでしょ」とか思ってはしまいますけど。

でも、ハマっている人がいるって事は、ハマっていない人もいるわけで、
そういう意味で、ハマっていない人に対して、
商業性と芸術性が両立出来ている曲というのは、
「なんで、ハマっているんだ?」というのを伝えられる数少ない手段じゃないかと思うんですけどね。
あと、「音楽って意外と面白いかも」と感じる入口としても。

「名曲の基準」をどこに置くかだと思うんですよ。
「自分は小難しいのは良いから、とにかく聴きやすかったり歌いやすい曲が良い」なのか、
「自分は他人に理解されなくても良いから、とにかくハマれる曲が良い」なのかとか。
でも、前者を名曲としてしまうと、あまりにも数が多過ぎますし、
逆に後者だと、多くの人には理解されないので説得力に欠けがちということで、
じゃあ、こういう曲が名曲じゃない?と。

で、あとそこまで厳密にしなくても良いかもしれないですが、
これを「シングルA面で」っていうのも、
何だかんだ、テレビとかで流れるのはシングルA面が多いですし、
いわゆる無難に置きにいっていない曲(この曲を無難と感じるのは、音楽マニアの人ぐらいじゃないですかね)という意味で、
良いと思いますね。

あと、↑ではB'zを評価する記述が多かったですが、
B'zはこの点がなぁ・・・シングルA面だと「Calling」が比較的この両立に近い曲とは思いますけど。
だから、TAKさんには、この点の解消をお願いしたいとはずっと思ってはいるんですけどね。


2.KEIKOさんのボーカル


中音域の表現力と狂気を秘めた高音域には脱帽。
教科書的な上手さ、という感じではないが、心に響く。

FACES PLACES - この曲を聴け!

上記の様な感想を、
僕はアルバムRelationのライブのこの曲の時に感じましたけど、
「パワフルで力強い」んですよね。
以下の動画で、globeはKEIKOさんのボーカルじゃなきゃダメと言っているのは、
この辺が他の人だと厳しいんじゃないかと。

www.youtube.com

洋楽だと、Nightwishのボーカル(特にフロールさんかな)みたいな感じがしましたね。


3.ラブソングでもあり小室さんの人生でもあるダブルミーニングのある歌詞と曲展開

この曲は、基本的には一人の女性の揺れ動く恋愛を描いたラブソングだと思うんですけど、
でも、以下にも書かれている通り、
小室さんの人生を描かれてもいると。

mdpr.jp

あと、曲展開が、
小室さん自身のモチベーションや、
周囲の盛り上がりと連動(1984年と1994年が激しい辺り)しているのも、
見事だと思いますね。

この辺も、その辺の曲とは違うと感じた要因ですね。


4.歌詞や個人的な思い出とか

ここは個人的な部分が強いんですが、
小室さんが1994~1996年辺りで活発的に活動しているのと、
僕が2012~2014年辺りで活発的に活動していたのが、
オーバーラップしまして。
今思うと、一番モチベーションが高かった時ですね。

その後の動きと決定的に違うのは、
対「外」的かどうかだと思いますね。
小室さんだと「テレビ出演が最も多い時期」だったと思いますし、
僕だと、リアルだと勉強会やイベントへの参加が最も多い時期でしたし、
ブログの更新頻度や、SNSでの投稿も一番活発でしたね。
あとTwitterでソーシャルラーニング勉強会とかもやってましたね、そういえば(笑)

今は・・・この曲の最後でも「I'm still」と囁く様に歌っている通り、
完全にゼロではないですけど、
もうあんまりないですしね(苦笑)
この記事も、結構無理やりモチベーションを上げて書いた感じですし。

どうしてそんな事をしていたのかは、
小室さんは勿論分からないですが、
僕に関しては、「他人を巻き込む」みたいな事を意識していた記憶が微かにありますね。
「巻き込み力」でググると一杯出てきますが、以下の記事みたいな話。

巻き込み力とは? 全社会人必見の能力が明らかに! - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア

単純に、いくら「エンジニアの生産性は、人によって何十倍も差がある」とはいえ、
「大規模なシステムを1人で構築」は、化け物エンジニアでもさすがに無理だろうということで、
なので、必然的に上記の様な側面が必要になってくるでしょうから。

ただ、僕のやった結果もそうですし、
他に似た様な事をやっている様に見える人の結果とか見ても、
ここは、現状では大失敗に終わっている様に思いますね。
で、それが原因かは不明ですが、
銀行や政府とかの大規模システムでの障害などは、
2021年が特に色々あった様に思いますけど、
相変わらず続いているというか、むしろ以前より悪くなっている?感じですかね。

上記に限らず思いますけど、
日本のマクロ社会が散々言われてはいますが、
どんどん衰退している様には、やっぱり思いますね。
で、僕自身もそうです(といっても大したことないけど)が、
一部のミクロ単位(成功したアーティストとか、他にもまあまあ知ってますけど)では、
特に問題なく生活が出来ていると。
実際僕も、上記では2014年までと書いてますけど、
それからも別に生活は出来ていて、
音楽などで楽しませてもらっているわけですからね。

でも、ミクロはあくまでもミクロなので、
マクロが悪化するなら、ミクロも当然影響を受けるわけで、
別にマクロが悪化するのは他人事ではないと思うんですけど、
色々見たりしている感じでは、まぁって感じですしね(苦笑)
上手く他人とは交流しないで逃げ切ろうとしている人が多い様に見えますから、
まぁ、どうか無事にと願う感じですね。

あと僕は、最近はあんまり先の事は考えなくなりましたね。
人生観とか死生観も変わった様に思いますけど、
それは、音楽よりは映画の方がピンときましたね。


7.個人的な今後

globeのレビューはこれで終わりです。
今後も、気になる曲やアーティスト自体は、まだまだ沢山いますけど、
この記事の前の記事にも書いた通り、
ファッションとか他の趣味に興味が移ってますので、
「もう、こういう記事は終わり」か、
「あったとしても、1~2年に1回ぐらい」になる気がしますね。

興味が再燃・・・は、
以前ハマっていたゲームも、ずっと積みゲー状態が続いてますし、
音楽も、同じ展開になる気もしますけどね。
積み系だと、それよりも積読(現在127冊なので、10万円越えてる?)をどうにかした方が良い感じですし(苦笑)

これが「仕事」だと、
「興味が無くなったり、嫌いになった」としても、
仕方ない部分があるわけですけど、
でも、音楽は「仕事」にするならともかく、
「趣味」ですし、別に良いんでは?と思いますしね。

「良い気分転換」になったり、
「良い勉強」になったと思いますね。