奇特なブログ

「殊勝に値する行いや心掛け」を意味する、奇特な人になる為のブログです

応募者が仕事のミスマッチを防ぐには何を質問すれば良いのか

こういう内容の記事を書くのは初めてだと思いますが、
自身の反省も込めて、ちょっと考えてみたいなと思い書くことにします。
でも、タイトルの様なミスマッチって、結構あると思うんですけどね。

あと、この記事は「対象範囲」が重要だと思うんですが、
仕事を始めるにあたって、
「どんな契約形態」でも、
「面接」だったり「打ち合わせ」だったりで、
仕事相手に「質問する」事が出来る事が殆どかと思います。
なので、僕はフリーランスですが、
正社員や契約社員でも、ある程度は当てはまるかなと思います。

だから、4月頭の今の時期なら、
「新入社員が入社後1日で退社」みたいなケースも、
今回の話と関連があるかなとは思いますね。

あと、対象の職種は「ITエンジニア(Web系ですが、組み込みとかでもイケる?)」です。
あと、以下で「~な会社が多い」とかも出てきますが、
その会社の「母数」については、「打ち合わせだけして、ごめんなさいなケースも多い」為、
それなりには多い(70社ぐらいか?)とは思いますね。

それでは、いってみましょう。


1.仕事相手の会社(個人の場合もある)のホームページなど、Web上の公開情報を見てみる

まあ、これは質問ではなく「事前準備」だと思うんですけど、
実は、個人的にこれをサボりがちなので(苦笑)

いや、見るだろ調べるだろって話なんですけど、
まあ、今後はやるという事で。
特に、やらない理由があるわけでも無いので。

あと、「見るにしても、どこを重視して見るのか」ですが、
多分、「経営理念」みたいなページが、
一番重要だと思うんですけどね。
「どうして、この会社を、この事業をやってるの?」みたいな。
だって、「会社って別に、絶対にやらなきゃいけないものじゃない」でしょうし、
「だからこそ、やる理由が重要でしょう」と。

なんですけど、今回の話とは別にちょくちょく見る分には、
・・・どこも似通っている印象もあるんですけどね(苦笑)
そういう意味では無視しても良いのかもしれないですけど、
でも、「本当は」重要だと思いますね。

あと、僕は会社じゃないですが、
一個人として、この辺を考えないとなとは思いましたね。
↑で文句言ってますけど、結構この辺抜けがちな所ではあるんじゃないかと。

また、その他に重要そうなページは、
当たり前ですが、「採用ページ」でしょうね。
というか、全てのページを見た方が良いんでしょうけど、
強いて言えば。

ちなみに、「自分は契約形態的に採用ページは無関係」な場合でも、
後で詳しく書きますが、見ておいた方が良いと思いますね。


2.使用している技術やツールとそのバージョンを聞く

これは、必ず聞いた方が良いと思いますね。
意図としては、「定期的にバージョンアップしてるか」とか、
GitHubやGitLabを使って、レビューしてるか」とか、
「コミュニケーションは、Slackなどを使ってやっているか」とかを、
ヒアリングして、自分に合っていそうかどうかを判断すると。
あと、ちょっと変な質問で、
「PHPStormとかのライセンス付与は可能か?(結構OKな会社も多い)」とかも聞いたりしますね。
あと、「作業用PCのOSは?あと、PCは自前か先方指定か?(大体先方指定だが)」とかも。

個人的に一番気にするのは、
「定期的なバージョンアップ」や、
「ソースのリファクタ」辺りの、
「今すぐは、お金にならない(前者は未対応での損失はあると思いますが)」事に、
どのくらい力を入れているかですね。
創業間もないスタートアップならともかく、
それなりの年数続いている会社なら、
その辺にどのくらい力入れているかが、
今後のカギになるでしょうし。
「売上や利益を上げる」ってのは、
それをやらなければ潰れるわけですから、
そういう意味で「やって当たり前」だと思うんですよ。
で、その上で「今後」についても考えられているかが、
大事なんじゃないかと思いますね。


3.テストケースを書いているか(書く予定はあるか)

これは↑の2の中で聞いてるんですが、
これも、「すぐお金にならない」という意味で同じですね。


4.リリース間隔とリリースフローはどうなっているか

これは、前者はいわゆる「スピード感」みたいな所を見る意図ですね。
実は、個人的には「毎日リリース」とか、
とても苦手なんですけどね。
「腰を据えて、じっくりと」やるケースの方が多いせいか。
毎日リリースするのがダメとは思わないんですけど、
大体の場合、品質が悪くなりがちな印象なので(苦笑)

あと、後者は「リリースフローがどのくらい整っているか」を知りたい意図ですね。
他の人やチームとリリースが被った時に、どうするの?とか。
大体、GitフローやGitHubフローになっているケースが多いですかね、最近は。


5.プロジェクトのメンバー構成と人数はどうなっているか

これは、「自分のポジションはどこになるの?」ってのを知る意図で。
あと、「フロントとサーバーのエンジニアは、兼業か分業か?」は大事かと。
例外な人は勿論いるでしょうけど、
基本的に「兼業」だと、
スキルも分散される事で、
「専門性」が微妙になりがちかなとは思いますので。
普通に考えればね。


6.定期的な会議の有無と開催頻度

「全体の現状を知る為の会議」が無いと、
こっちの作業の見直しをした方が良いかどうかが分からないからですかね。
プロジェクト管理的にどうなんだ?ってのはあるんですが、
クリティカルパスを意識したりする必要もあるので(苦笑)

あと、「会議なんて無駄」って思う時も確かにあるんですが、
それは、「ある問題を解決する為の会議」だったりしないですかね。
で、なんで無駄に終わるかというと、
「その問題を解決する為の、キーパーソンが不在」ってのが多い印象ですね(苦笑)
あと「その会議のアジェンダというか、ゴール地点が明確じゃない」ってのもありますかね。

あと、開催頻度ですが、
少なくとも週1ではとは思いますね。
チーム構成によっては、「毎日朝会」ってのもあって、
それでも勿論問題はないですけど。


7.コーディング規約はあるか、またソースレビューはしているか

前者は、最近のマイブームというかとても気になっている点ですが、
まだ、納得感のある規約は見た事は無いですね(苦笑)
現状だと「静的解析ツールを導入してる」「PSR-2に準拠」って所が多い印象。
ただ、それも大切ですが、もう少し踏み込んでも良いのではと(例:この関数は使用禁止とか)。
あと後者は、↑の2の時に聞いても良いですけどね。


8.保守性について

ここは、コードの細かい所というより、
「どんなクラス構成になっている?DDDとか、どういう感じで導入してる?」とかを知りたい意図ですね。
あと、今後聞いてみたいと思った事としては、
「継承と委譲を、どう使い分けている?」ですかね。
個人的には、「用途に合わせて、どっちも使えば?」ぐらいしか思ってないんですけどね。


9.勤務時間の状況

これは、僕も昔そうでしたし、
人によっては、聞きにくいと思う気がするんですけど、
でも、聞いた方が良いと思いますね。
以下に聞き方を複数書いてますが、
最低でも(3)の様な聞き方で。

(1)月間の正確な時間で聞く
(2)残業状況を聞く
(3)土日は休みかや、みんな何時頃に大体仕事を終えているかを、ざっくりでも聞く

(2)でも良い気がしますが、
ただ、例えば「定時」がみなし残業で「9時間勤務」の場合、
「残業が1時間」だと、「10時間勤務」のケースがあると思うので(苦笑)
なので、「月間の勤務時間は、平均170時間」とかの回答になる質問の方が良いですね。

あと、僕もそうですが正社員じゃない場合、
確かに上記は無関係になる場合もあるかと思いますが、
取引先の正社員が忙しい事で、
例えば仕様についての質問が中々返ってこなくて、
こっちにもしわ寄せが来たりするとは思うんですよね(苦笑)

勿論、それを跳ね除けられるなら問題ないわけですが、
個人的には、それは難しいケースの方が多い様にも思うので、
なので、自分「以外」の人の勤務時間も聞く様にしてますね。

あと、昨今は「リモートワークが、フルなのか部分的なのか」も、大事ですね。
ちなみに、よく「リモートだと、細かい会話がしづらい」とか聞きますが、
ゲーム等の娯楽系のアプリで、
「アニメーション」とか、画面上の動きが激しい場合は、
確かにリモートだと厳しいかもですけど、
そうでないなら、別にリモートだけでも全然イケる気もしてるんですけどね。
この辺、あまり経験無いですけど、どうなんですかね。


10.収益モデル

いわゆる「ビジネスモデル」とか「マネタイズ」ってやつですかね。
「どうやって収益を上げるの?上げてるの?」は、
流石に聞かないわけにはいかないので。


11.どんなプロジェクトで、どんな仕事をするのか

これは、複数のプロジェクトが動いている会社だと、
「仕事を始めてみたら、凄い苦手だったり嫌いなプロジェクトだった」というケースがあるので、
可能な限り、「どんな仕事をする予定か」をヒアリングしておくと良いですね。
ただ時々、本当にどのプロジェクトに関わるか不明な場合もあって、
その時は、もうしょうがないと思うんですけどね。


で、質問は、実際にはもう少ししてるんですが、
結構どうでも良い事なのでここまでにして(人によって聞く事も色々でしょうし)、
ここからは「ミスマッチ」について考えてみます。


■仕事を始めたら、想像と全然違ったんだけど、その時どうするの?

というのを防ぐ為に、上記の質問をしたりするわけですが、
ただ、「ミスマッチを0%にする」のは、
相手が嘘を付く確率も考えると、多分無理だろうなと(苦笑)

だから、極端なケースとして「入社後、1日で辞める」とか時々見かけますけど、
可能な限り、「相手に、気になっている事を質問する」のが良いとは思いますね。
個人的にも、「仕事初日に違和感を感じた」事はありまして、
なのですぐに、「質問する時間を作っていただいた」事はあって、
それで、すぐに仕事終了は回避出来ましたので。

ただ、それでもどうにもならない場合も当然あって、
なので、正社員だと厳しいのかも(よく知らない)ですけど、
「最初の契約期間は、短めにする」というのは、
当然、相手の会社さんから見てもリスクヘッジにはなる(自分が、相手さんから見て、微妙だったケースへの備え)ので、
有効だとは思いますね。


■ミスマッチは防げたとしても、お金は気にしなくても良いのか

これは少し話が変わりますが、
仕事である以上、お金も当然考える必要はあるわけで、
例えば、以下の様な場合、どうするのかと。

・マッチはしてそうだが、月収が希望より20万安い
・マッチは全然してなさそうだが、月収が希望より20万高い

普通に考えたら、前者の方が早期に辞めるリスクが下がり、
後者は逆って感じでしょうか。
ただ、ミスマッチというのが「未経験の技術」の場合、
これは成長とも絡んだりしますので、これだけだと微妙な部分はあるかと思いますね。
だから、「ミスマッチだと困る内容」というのを出来るだけ明確にしておくというのが、
大事かと思いますね。

例えば僕は、「福利厚生」って、
勿論内容にもよりますが、全然重視していない(だから、↑でも聞いてない)ので、
「福利厚生が無い」っていっても、別に困らないとか。
福利厚生は、
昔書いた以下の記事(今は、以下の記事ほどはっきり否定的ではないですが)の考えだったりしますので。

kitoku-magic.hatenablog.com

あと、上記の2つのお金の例は極端ですが、
正直、全部合う or 合わないケースってのもレアかと思いますので、
自分が重視する点 or しない点を整理するのが大事かと思いますね。
そうすることで、自然と質問内容も浮かんでくるんじゃないかと。
逆説的ですけど。


こんな感じですかね。
あと、こういう話って、
他の人はどうしてるって全然聞いた事がない(これでも、時々質問が多いとは言われた程度)んですけど、
今後は、その辺も少し気にしたい感じですかね。