「やめること」からはじめなさいという本を読破したので、その書評です。
何というか、基本的には良い内容だと思ったのですが、
「扱いが難しい内容」だと感じました。というのも。
まず、「やめる」為には当たり前の事ですが、
何かを「やっている」必要があります。
そして、色々な事をやっていく中で、やめたほうが良い事って出てくると思います。
一つや二つやっている程度では、
やめたら殆ど何もやっていない状態になり、
また、何かを始めなければいけませんから。
でも、これまでに色々な人に会って来ましたが、
「色々な事にチャレンジしている」人って、殆ど見たことがないんですよねぇ(苦笑)
仕事でなくて遊びでも何でもそうなんですけど。
私はあまりそうは感じないのですが、
色々やるっていうのは、結構な頑張りが必要なのかもしれません。
そして、著者は「はじめに」で、
私はがんばる人の応援だけをしたい。と書いています。
がんばった人には報われて欲しい。
がんばっているのに報われない人生を、
報われる人生へと一変させる方法は「手放す(やめる)」ことだ。
だから私は、この本を読んだりする様な「色々やって頑張っている」人は、
本に書いてある内容を、自分に無理のない程度に実践しても良いとは思うのですが、
他人に対して、自分が読んだからといって薦める様な本ではないと思いました。
だから、この記事のURIも、
私的には外部に告知する気は一切無いですし。
もちろん、読者(かなり少ないですけど(苦笑))の方が告知するのは自由です。
端的に書くと、この本を手に取った貴方は、
多分他にも色々本を読んでいるのではないかと思うので、
この本の内容を実践する資格があるというと言い過ぎでしょうけど、そんな感じがします。
それ以外の、書店に行くこともなければ、
この本のタイトル(に類似のキーワードも含む)でググったりすることもなければ、
読書の習慣もない様な方々は、
やめる前に色々やる事から始めましょうって感じではないかなぁと。
最後にこの本、上記にも少し書きましたが、
特に「はじめに」が秀逸でした。
個別の内容だと、全体的には最終章に面白い内容が多かったですかねぇ。