奇特なブログ

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ゲームレビュー:ペルソナ2 罪

さて、これまでも、
コレ http://kitoku1.blog129.fc2.com/blog-entry-209.html とか、
コレ http://kitoku1.blog129.fc2.com/blog-entry-204.html とか、
コレ http://kitoku1.blog129.fc2.com/blog-entry-200.html で、
ゲーム関連の記事を書いてきたんですけど、
今回は、「ゲーム自体としての評価」を中心に書いてみたいかなと。

で、ペルソナ2罪ですけど、まぁまだ「罰」の方をやっていない(多分、罰の方が面白そうですけど)部分もあるにせよ、
5点満点で「3.0〜3.5」ぐらいかなぁと思います。
好意的に見ても「4.0」かなぁと。
ちなみに、メガテン?は「4.5前後」、DDFFは「3.5〜4.0」、TFFは「3.0〜3.5」ぐらいかなぁと。

じゃあ、良かった点と悪かった点を列挙して書いてみたいと思います。
あと、ネタバレ含みますし、
古いゲームなので、他所ではあまり書かれていなさそうな部分(なのでロード時間云々は書かない)を取り上げてみます。

良かった点:

1.ペルソナとシャドウや罪と罰といった事を、ゲームに盛り込んだ事

まぁ前者に関しては、シリーズ全体に対してそうなんでしょうけど、
現実の人生でも無視出来ない大切な事を、
ゲームを通じて知るきっかけになればみたいな部分はあるんじゃないかと思いますね。
なので、ここはメガテン同様に点数が高いです。
最初に、ペルソナシリーズを知った時に、
「え?あの辺の話をゲームにしてんの?とんでもない企画力だ!」
とか思いましたからね。

2.シャドウとの対峙の仕方

達哉・ギンコ・栄吉のシャドウの時の様に、
「シャドウを頭ごなしに否定せずに、自身の中に存在している負の部分として受け入れた」
場合には助かって、
「頭ごなしに否定して、受け入れなかった」
舞耶は助からなかったって辺りがグッドだったんじゃないかと。
あと、シャドウじゃないけど、エンジェルジョーカーに変身する所も、
「お前が"力が欲しい"と望んだから、私はその願望に応えたに過ぎない」と、
ニャルラトホテプからすれば思うんじゃないかなぁとw
まぁ、ちょっと強引でえげつない気もするんですけど、
この辺のテーマを取り上げるんなら、これで良いんじゃないかと思いますね。

3.戦闘に入る時の演出

「カーン!」って音と同時に、白い円が徐々に大きくなっていく(上手く文章で表せませんねw)んですけど、
あれが、少し不気味さを感じさせて?良かったと思いますね。
演出のプロじゃないので、あれがプレイヤーにどういうイメージを与えるのかっていうのは、全然分からないんですけど。

4.音楽

個別はともかく、全体的にみれば、メガテン?よりはこっちの方が好きでしたね。
これは、単なる好みな気がしますけどw

5.エンカウント率が高い

「下げられる仕組みがある(この作品はある)」なら、
僕は高い方がレベル上げに使いやすいし、好きですけどねw

まだあると思うんですけど、パっと思い出したのは、この辺でした。
ちなみに、「噂」というのも、このゲームのテーマの一つだと思いますけど、
あまり検証しなかったので、何とも。

悪かった点:

1.罪自体の内容が疑問

どういうことかと言いますと、
「遊びをしていた仲間が引っ越すから、ムカついて神社に閉じ込めたら、放火魔が殺してしまった」
というのがあって、「それを忘れたのが"罪"だ」と。
理屈としては全然通るんですけど、リアリティ性を僕はあまり感じなかったですね。
オリジナルでは、ナチスの総統の名前を出してるぐらいぶっ飛んでるわけですから、どうせなら、
「クラスメイトの一人を集団いじめして転校させたら、何年後かに復讐に合う」
とか、「いかにも」ではありますけど、リアリティ性は高いんじゃないかと。
まぁ、「ゲームで表現して良い描写かどうか」は分かりません(でもCEROをもっと厳しくすればねぇ)けどね。

2.罪の内容に対して罰が厳し過ぎる

話が急に大きくなってしまった感がありまして、
「この都市を残して全て滅ぼす」って、どんだけ飛躍してるんだとは思いましたけどね。
例えば、メガテンであれば元々の話がデカイし、個々のキャラクターの描写に重きを置いていないから分かるんですけど、
この内容で同じ事をやられてもって感はありましたね。

3.ペルソナとシャドウがテーマなのか、罪と罰がテーマなのか、これら以外なのか

いや、別に「テーマが複数有ったらダメ」だとも思わないんですけど、
ラストバタリオンは正直要らなかった(おかげで、話がゴチャゴチャしてしまった)と思いましたし、
もう少しテーマを絞り込んだ方が「スッキリ」した気がしました。
まぁ、シリーズ2作目だし、「ちょっと冒険してみた」というのはありそうですけど。

4.罰も含めて全体的に話が長い

これは、
コレ http://www10.plala.or.jp/mituha/je_ne/merdre/peru.htm を読んで思ったんですけど、
僕は、あのエンディングが「逃げ」かなぁと感じましたね。
あと、「罰」を作ったこと自体も。
思ったのが、罪のエンディングを「中盤の終わりぐらい」にして、
「終盤で挽回する(で、ココに罰の内容の一部を入れる)」ってした方が、良かったんじゃないかなぁと。
もしくは、これは相当な賭けですけど、
「バッドエンディング一択でそれで終わり」とか。

5.ゆきのはどうなったんだ?などキャラクター全般に関して

ギンコは、「こういう人、実在するか?」感があるし、
舞耶も、「この服装は?」感があるし、
あと、シャドウゆきのは、最終的にどうなったのか描かれていなかった(まぁ、あれで終わりなのかも)と思いますし、
あと、一番気になったのが「達哉(というか主人公)」。
達哉とプレイヤーを、同化させたいのかどうかが、非常に曖昧な感がありまして。
どうも、「第三者」っぽくも見えるし、「当事者」にも見えるしという感じだったんですよね。
でも、メガテン?では「フリン」というデフォルト名でも、そうは感じなかったんですよ。
どうも、バロウズに「マスター」って呼ばれたりとか、
演出の問題じゃないかと感じたんですけどね。
「マスター」って言われると、「自分に対して言われている感覚」を感じましたからw

総評としては、「全体的に"中途半端で分かりにくい"」かなぁと。
いや別に、リアリティ性が無いからダメだとも思わないんですよ。
であれば、世界観をFFみたくすれば、リアリティ性は低くなると思うので良いと思うんですよ。
で、リアリティ性を、キャラクターの台詞とか言動で出せばよい(DDFFがコレな気がします)。
でも、このゲームの場合、ノンフィクションとフィクションがごちゃごちゃしている感が残りましたね。
まぁ、難しいとは思うんですけど、頑張ってほしいとは思いましたね。