奇特なブログ

「殊勝に値する行いや心掛け」を意味する、奇特な人になる為のブログです

ノマトピア構想を読んだ感想

さて、以下のスライドについてのツッコミなどをしてみたいと思います。

ノマトピア構想
http://www.slideshare.net/miraihack/ss-44891684

> 全ての人にチャンスのある世界の実現

まぁ、五体不満足乙武氏もそうですし、
こちら http://www.honbu.co.jp/archives/720 にもありますけど、マイノリティにもチャンスあるんですよという社会の実現というのは、
不変的課題であり、だからこそ尊いだろうとは思います。

> ブラック企業の蔓延

「何をもってしてブラックとするか」ってのがあるかと思いますけど、
これを「違法」だとするなら、「法改正による整備」が必要なのは、結構色んな法律でみかけますね。
昨今話題の、「個人情報保護法」とか。
法律って、最近思うんですけど、
制定当初はその条文で問題なくても、
社会の変化に伴い条文を守るのが難しくなっていくという一面があるかと思うんですよね。
だからといって、法治国家ですから、法律を守らないのはNGではあるんですけど、
ただ、条文がアップデートされないまま、法解釈の変更といった運用で乗り切っている法律において、
「この条文のココが守られてないから、違法なブラック企業だ!」とする消費者も、どうなんでしょうねぇと。
ココは、だからといって勿論Yesとはいえないので、議論は必要かとは思うんですけど。

> 若者はゲームの世界に没頭
> ゲーミフィケーションをを取り入れた新しいワークスタイルの形成

この後のクラウドソーシングと合わせて考えてみたいんですが。
以前に、クラウドワークスのイベント に参加した時にビックリしたのが、クラウドソーシング利用者層は、結構主婦が多め(イベント時も、男3:女7ぐらいでした。で、主婦層は結構、小遣い稼ぎ目的の模様)でして。
で、一方で、主婦って最近、結構電車の中とかでも、スマホゲーをやっているのをちょくちょく見聞きしまして、
案外、マッチするのかもしれないなぁとは思いましたですね。

ただ、一つ気になるのが、ゲーミフィケーションについてで、ココは後述。

> 国内のクラウドソーシング市場規模

まぁ、上記主婦層もそうですけど、多様な働き方の志向は進むでしょうから、拡大するとは思いますね。

> 職場の満足度

日本低すぎ(苦笑)
まぁ、バブル期のノリで「24時間戦えますか」のワークライフバランスをドン無視する様だと、
こうなりがちかもしれないですね。

> クラウドソーシングのゲーミフィケーション

で、ココなんですけど、まずゲーミフィケーションという言葉自体が、
こちらGoogleトレンドの通り、現在完全に一過性のバズワードになってる感じ(知ってましたけど)でして、イメージが沸くのだろうかと言う問題。
僕は、酒場チャット機能とかみて、「あぁ、真・女神転生?のチャレンジクエストの仕組みと似ているな。クエスト受注とか」って思いましたし、ゲームラーニングという方向性で こういう のも書いてますから興味ありますけど。
ただ、結構、 こういう のと紙一重だと思ってましてね。あと、「フィクションと現実の区別がつかなくなったり」とか、
あと、こういう方向性 にも応用出来そうですし(苦笑)
で、ちょっと個人的に振り返ってみたんですけど、
「ゲームから抜き出してよいポイントと、よくないポイントがあるんじゃないか」という点。
例えば、「シューティングゲームで人を撃ち殺せる」からといって、実際に人を殺しては当然いかんわけですし。
なので、ここらへん、結構「応用力」が問われる分野だと思ってるんですけど、
ただ、応用するには、「きちんとした基本」が出来てないと、危ないんじゃないかと。
で、ここら辺が、今回のこのシステムを使う分には、利用者には不都合はないかもしれないですけど、
今後の普及の足かせにはなりそうに思いますね。

> スタートアップのマネタイズ問題

以前にも、スタートアップでソシャゲの新規開発PJに関わったことありましたけど、
スタートアップは収益化するまでが大変でして、
プール金と言いますか、お金に余裕無いと、どうしても支払う側はキツキツにはなるかなと思いますね。
以前に、お金受け取る側の時に、マネタイズ化までのスケジュールが後ろになりそうって見通しになった時に、
「これは、収益化されている既存サービスも無いし、支払い大丈夫かね?」って思い、早々に撤退したことはありましたね。
で、どうも、その後、早々に潰れた情報は聞いたんですけど(苦笑)

僕自身は受注側にしか立ったことはないですけど、
ただ、この辺 http://kitoku1.blog129.fc2.com/blog-entry-242.html を見ましても、
収益化可能なビジネスモデルか否かっていうのは、
契約形態問わず、やはり気になる所ではあるので、
そこら辺は、今一度精査が必要かとは思いますね。

ここで、こちら から名言を、
「夢を見るのは良いけど、でも同じくらい、現実も見なきゃ」じゃあないかと。
どの関係性においても思うんですけど、せっかくのご縁を、
ちょっとしたすれ違いが原因で失うのは、「あまりに勿体無い」と思いますから。

> 構成技術

昨日お会いしたエンジニアも知ってましたけど、
確かに、NodeというかJavaScriptを使っているシステムって意外と多い印象ですね。
まぁ、まだPHPなんかと比べたら少ないでしょうけど、
案外、一過性のブームじゃ終わらないかもしれないですね。

あと、個人的にNoSQLだとACID性がRDBに比べて劣ると思っていたんですけど、
Redisにしても、watchなどがありますし
MySQLClusterにしても、こちら http://japan.zdnet.com/paper/30000714/30001363/ など見た感じ、案外担保してる印象ですね。

と、ひとまずそんな感想を抱きました。