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奇特なブログ

「殊勝に値する行いや心掛け」を意味する、奇特な人になる為のブログです

とある会の中の人間模様:最終回 '長'の視点

前回

「切り捨てられなかったのだよ、私には・・・」

これまで私は、学ぶ意欲の無い人間は、
「やる気がない」ということで、バッサリ切り捨ててきた。
だが、なぜ学ぶ意欲が沸かないのかと考えた結果、
未来に対する希望や夢を持てない状況では、学ぶ意欲も沸かないだろうという考えに至った。
そんな状況でも努力出来るのは、狂っている人間だけだろうなとも。

そして、そんな未来への希望や夢を持てない状況を作った主犯は、
政府を中心とした官公庁組織だったり、多くの人間を抱えている大企業だと思う。
この国は、右へならえの文化が、何だかんだ色濃く残っているので、
上がおかしな方針などを示すと、ロクでもないことになる。

そして、特に最近は顕著だが、
弱者から、個人情報無断で抜き取りやプライバシー侵害してイノベーションが賞賛されたり、
人間の聖人化を図っている様な、エロ規制などの必要悪の徹底的な排除が、
国全体を持って行なわれている。
そして、最も重要なのが、
それらが「検証や対話や議論をせずに想像で決め付けられて、行なわれている事」だ。
まるで、この国はどのようにしてここまでの国に成長したのかを、
忘れてしまったかのようでもある。

そして、これは切り捨ての一種だ。
優しさも度を過ぎれば毒になるとは思うが、
それにしても、さすがにこれはない。

また、私自身も自分が望んでいなかった特徴をネタにしたり等され、
迫害や差別といった切り捨てを受けてきた。

だから、私には他人を切り捨てることなど、簡単には出来ない。

別に、真っ当に努力した人間が、きちんと評価される業界や社会にしたいという目標をあきらめたわけではない。
だが、「足元」を見てみよ。
技術面での整備や、人材の教育がロクに整備されていない状況でもあるし、
また、新たな人材発掘に色々と飛び回ってもいるが、中々理解をいただけないという状況だ。
であれば、限られたリソースの中で、どうにかするしかないではないか?
また、未来の希望を担う、若手を教育していくしかないではないか?
高い理想を掲げた所で、
その理想を成し遂げられる実力のある人間がいなければ、幻想に終わるだけだ。

「アイツは、あの辺がダメだから、自分の方が上だ」と?
そんなものは、これまで生きてきた道が違うのだから「当然」の事だ。
ドラッカーから学ばなかったか?
「弱みに着目するな、強みに着目せよ」と。

また、「現実の厳しさをもっと経験して実感する必要がある」だと?
ブラック企業の社長が言いそうな言葉だな。

では、お前に問いたい。
お前は、その彼ら・彼女らを知ろうとしたのか?
いや、それは、彼らに限らず、私に対しても言えることだ。

私から見れば、お前と他の奴らで味わっている厳しさなど変わらん。
単に、生まれた時代や育った環境、働いている組織の差の違いによるものでしかない。

対話なき正当性の主張など、西の某市長と何ら変わりないぞ。

よく聞け。
望まぬ苦労と、望む苦労がある。
苦労せずして、成長し続けるのは無理だと思うが、
それは、望んだ人間だけがやれば良い話だ。
望んでもいない苦労を、味わう必要はないと私は思うがな。

世界中のみんなと仲良くしろだなどと、言っているわけではない。
きちんと仕事をしたにも関わらず、お金を未払いする様な害虫に、
配慮は不要だ。
だが私は、そういう人間ばかりではないと思うがな。

また、これはちょっと分かりにくいと思うが、
プログラムにおける「単一責任の原則」や「疎結合」などといった思想は、
人間関係においても当てはまる。
私は、「マルチにタスクをこなせるスキルを持った上で、一人の人間は一つの役割を行う」のが、
最適だと思っている。
二足のわらじを履くのは、好まない。
また、「可能である」ことと「最適である」の間には、
深い溝があるのは、知っているな?
そして、私自身は仕切るという役割に対して、可能ではあるが最適だとは思っていない。

仕切る役割の人間にとって大切なスキルは、「俯瞰視点」だ。
といっても、細部を見た視点を持った上での俯瞰視点でなければダメなのだが。
そして私は、努力で俯瞰視点をある程度は持てる様にはなってきているが、
いわゆる「見て見ぬふり」とかが出来ない。
「攻め」よりも「守る」という思いが、きっと強いのだろう。
良い意味でのスルー力というのは、きっとあるのだろうが、どうしても私にはそれが出来ない。
先程話したように、切り捨てられてきた事に対する憎悪が、根っ子にあるからだろう。

私にとっての最適な役割は、「探求」や「検証」だ。
仕切るのに最適な人間は、他にいる。
「何が正しいか?」など、私は分からないものだと思っている。
だから、正しさを主張するつもりはない。
しかし、世界には「これは正しいはずだ」とか「これは間違っている」といった意見が、
溢れかえっている。
そして私は、それらに対して検証をし、
そこで得た知見を、周囲に伝えていく。
案内人(ガイド)の一種と言っても良いかもしれないな。

さあ!今こそ立ち上がる時だ!
私は、仲間割れや喧嘩を望んで、この'会'を設立したのではないぞ!
「こんな勢力では勝てない」?勝てぬかもしれんが・・・それでも神に挑まずして、何の人間か?
大体、そんな事を言う以前に、まだ何もしていない。
私は、個々の人間が秘めている可能性を、信じているぞ?
勿論、私も最大限の助言はしていく。

「うん、分かった。でも、あたし一人じゃ出来ないんだよねぇ・・・」


7/7は七夕。
貴方は、何を願いますか?何を願いましたか?

-------------------------------------- '長'の視点 完 --------------------------------------

とある会の中の人間模様 完

あとがき:

全五回、お読み頂きありがとうございました。
実は、5つの視点と言いつつも、'長'の一部を除いて、
全てモデルとなった人間は僕自身だったりします。
単純に、その時期、その時期で思っていた事を、書いただけだというw
ですから、例えば職種で、デザイナーの視点なんかは、現時点ではどうやっても書けないですね。
何も知らないですから。

他人が考えている事や自分の事って、一生分からないものだと思います。
だから、相手を知る為に、相手を通じて自分を知る為に、
人と人は、交流をしていくのだと思います。

今後ですけど、まずこの視点シリーズは、
もう少し10くらいに視点を増やして、ゲームのシナリオにしてみたいですねw
それと、「職種別の視点」というのも、面白いかもしれません。

ただ次回は、「男」と「女」というものの本質について、書いてみたいですね。
この小説 http://kitoku1.blog129.fc2.com/blog-entry-198.html の続きになる可能性が、非常に高いです。
といっても、早くて2013年内で、遅くて2014年中ぐらいになりそうです。
他にも、やる事たっぷりありますので。

そんな所で、終了です。