奇特なブログ

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とある会の中の人間模様:第三回 古株の視点

前回

"どうして'長'は、俺を認めてくれないんだ!"

今までの人生で、
俺は、どれだけ頑張っても、中々人に認めてもらえなかったし、
ロクに話も聞いて貰えなかった。
色々話を聞いてみて、じっくり考えて、
お客にとって良いはずだと思って進言したりも沢山してきたが、
いずれも、受け入れられた事は無かった。
勿論、俺の進言の全てが正しかったと言うつもりはないし、
正しかったとしても、お客側の都合で出来なかった事もあるだろうと思う。
だが、お客側の断り方には、
「いかなる意見であろうとも、受け入れるつもりはない」
といった、断固たる決意の様なモノがあった。
別に、無茶な要望をしているつもりも無いのに。

でも、そんな中、'長'と出会って、
'長'だけは俺を受け入れてくれたし、話も聞いてくれた。
だから俺は、'長'の為に頑張ろうと。
'長'についていこうと思ったんだ。

'長'は言ってくれた。
「真っ当な方向に努力を重ねている人間が、報われないなどおかしい」と。
俺も共感した。
そして、'長'や、他の'長'を慕うみんなと力を合わせて、
真っ当に頑張っている人間が、報われる業界にしていきたいと思ったんだ。

でも、最近思うのが、
'長'は本気なんだかどうか、よく分からないし、
最近はなんだか、新入りとか分けわからない事言ってるヤツに、
注力している様に見えて、結局何をしたいのかがよく分からない。
聞いても、答えをはぐらかされるし。

でも、それじゃあ俺の様な、昔から'長'についてきた人間は、納得がいかないだろ。
今まで、何の為に頑張ってきたんだよ。

'長'、もう分かってるだろ。
ウチらの言ってる事、何をどう伝えた所で無駄だって。
で、ロクでもないタコ野郎に、やられちゃう人を助けたい気持ちは分かるぜ。
でも、そればっかりやってたって、何も話は進まないぜ。

どうするんだよ、早く「決断」してくれよ。
ヤバイ状況になってきているのは、俺だって認識してるぜ。



おそらく彼は'長'に、

「あなたは私を何と呼ぶの?」
「あなたは私に誰になって欲しいの?」

みたく聞かれたら、「"ボス"と呼ぶ。そして、我々の親玉になってほしい」と答えるだろう。
はっきりと答えられない人が多い中、たいしたものだ。
また、「誰の為に頑張るのか」と聞かれたら、
「自分と'長'の為に頑張る」と答えるだろう。
しかし、それらはいずれも、'長'が望んでいる事ではない。

これは、技術のみ追求していると、ぶち当たる壁。
また、自分のシャドウに反発し続けていては、乗り越えられない壁でもあるだろう。

-------------------------- 古株の視点 完 ----------------------------

続く

あとがき:

つい先日も、リアルでこういう話を聞いたばかりなんですけど、
組織とかコミュニティにおいて、古株の人がこう思うのは、
そう珍しい話でも無さそうですね。
そういう僕も、そういえば過去に言ったことありましたし。
さて、第三回目までの話を書くのは、正直僕にとっては「苦手」分野でした。
でも、第四回目以降は、得意分野の話になると思います。
お楽しみにw