奇特なブログ

「殊勝に値する行いや心掛け」を意味する、奇特な人になる為のブログです

センスが無くたって出来る

先に結論。
どの程度かはともかく、
ある程度のレベルまでなら、
センスが無くても出来ると思います。
センスが良い悪い言うのは、
ある程度のレベルより上の話ではないかと。

では、何故そう言えるのかについて。
まず、以下の様な話を、よく聞くかと思います。

1.センスが良いから料理が美味しい
2.センスが良いからプログラムのコードが読みやすい
3.センスが良いからデザインが綺麗
4.センスが良いから歌が上手い
5.センスが良いからボウリングが上手い
6.センスが良いから営業が上手い
7.センスが良いからマネジメントが上手い

どれかはともかく、一部については筆者もよく周囲から言われるのですが(笑)
でも、上記の上手いとか美味しいって事と、
センスの良し悪しって本当に関連性が有るのでしょうか?
一例として、上記2の「読みやすいコード」を題材としてみます。
まず、かなり極端な例ですが、
以下の2つのコードのどちらが読みやすいと思うでしょうか?
PHPのコードが読めない人の為に、コメントを丁寧に書いてみました。

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コードA:


<?php

// 変数aに文字列aを設定
$a = 'a';
// 変数bに文字列bを設定
$b = 'b';

// 変数aに設定されている文字列がaと同じかどうか
if (0 === strcmp('a', $a)) {
// 文字列aが設定されていたので変数aに設定されている文字列を出力
echo $a;
// 変数bに設定されている文字列がbと同じかどうか
} else if (0 === strcmp('b', $b)) {
// 文字列bが設定されていたので変数bに設定されている文字列を出力
echo $b;
}

?>

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コードB:

<?php /*変数aに文字列aを設定*/$a = 'a';/*変数bに文字列bを設定*/$b = 'b';/*変数aに設定されている文字列がaと同じかどうか*/if (0 === strcmp('a', $a)) { /*文字列aが設定されていたので変数aに設定されている文字列を出力*/echo $a;/*変数bに設定されている文字列がbと同じかどうか*/} else if (0 === strcmp('b', $b)) { /*文字列bが設定されていたので変数bに設定されている文字列を出力*/ echo $b;}?>

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一応、念を押しておくと、
コードBでも「動きます」。
あと、「読みやすいコード = 良いコード」とは言ってませんし、
思っていないので、その点はご理解下さい。
で、何割ぐらいかはともかく、
おそらく多くの方が「コードAの方が読みやすい」と思ったのではないかと思います。
筆者もコードAの方が読みやすいと思います。
でも、コードAを書くのに「センスの良さ」って本当に必要なのでしょうか?

上記1〜7の全てもそうですし、それ以外の分野でも言えると思うのですが。
おそらく、「こうやってはいけない」とか「こうするべき」という「原則」が有り、
それらを全て「守って実践すれば」、
センス云々を問わないある程度のレベルまでは達することが出来るのではないかと思います。
上記2の読みやすいコードの場合だと、
「適度に改行をする」や「インデントをする」とか。
で、「このぐらいのレベル」であれば。
五体満足であるという条件は付くと思いますが、
「努力だけ」で全然達することが出来るのではないかと思います。
「このぐらいのレベル」の言い方を変えるなら、
その分野における「基本」が出来ているレベルともいえるかもしれません。

で、「型破り」という言葉がありますが、
おそらく、この辺りからが「センス」の良し悪しが出てくる所。
型破りをするには、まず型を知らなければいけないと思うのですが、
その型っていうのが、上記の「基本」なのではないかと思います。

よく、上記のある程度のレベルに達していないと思われる方が、
「センスが悪いから無理」って言ったりとか、
「型を知らないのに型破りをしようとしている」といった行為とかが、
現実の様々な所で見受けられるのですが。
「苦手意識を捨てて、まずは原則に従い努力しましょうよ」で、
大抵は片付くのではないかと思います。
センス云々いうのは、それからではないのでしょうか。