奇特なブログ

「殊勝に値する行いや心掛け」を意味する、奇特な人になる為のブログです

挨拶は仕事成功の第一歩

挨拶は、仕事の成功になくてはならないものです。
「挨拶さえすれば必ず成功する」とまでは言えませんが、
「挨拶しなければ必ず失敗する」と思います。
何をもって成功や失敗とするかにも拠りますが。

1.問題や疑問解決には会話が必要

「人間関係が上手くいかない」、
「システムやアプリケーションの仕様が不明確でバグか否かの判断が付かない」、
「この仕事はどのように何時までに行えば良いのか」など、
仕事中はあらゆる問題・疑問が発生します。
そして、そういった解決には、
顧客・上司・同僚・部下など、
他人とのやり取りが必要になる事が多々有ります。
こじれた人間関係が、会話無しで修復するのは不可能ですし、
仕様を明確化するのにも、
自分と相手の認識を一致させる為の会話が必要です。
仕事の締め切りも相手と会話しなければ分かりません。
つまり、「会話」が必要どころかむしろ必須なのです。

2.ビジネスには必ずお客様という相手がいる

皆さんは街中で、見知らぬ人に挨拶をしたりしますか?
個人的にはしませんし、
する人はそんなにいないと思います。
どうしてしないのでしょう?
「話をする必要が"ない"」、
「好きじゃないし話をしたいと思わない」などといった気持ちからではないかと思います。
確かに通常、そこまではしなくても良いかとは思います。

しかし、どんなビジネス形態でも「お客様」がいて、
お客様を満足させるのが、仕事の「目的」だと思います。
それを行った対価として、お金を頂いているのです。
そして、「話を"全く"する必要がない仕事」って、
果たして存在するのでしょうか?
個人的には、想像しても思い付きませんでした。
つまり、「話をする必要が"あり"」、
「好きじゃなくても話を"しなければいけない"」わけです。

3.声を出さない会話の限界

これはオフィスワークに限った話ですが、
メールに代表される「声を出さずに話をする」手段が有ります。
勿論、それなりに有効な手段だとは思います。
しかし、話には齟齬が付き物です。
「色々」、「基本的」、「常識」など、
抽象的な言葉ほど齟齬が生まれやすいと思います。
そして、そういった齟齬を埋める為に、
何度も送受信し合うのは非効率ではないでしょうか?
ビジネスにおいては致命的と思います。

また、「基本的にはメールでやり取りするが、時々打ち合わせを行う」ケースで、
なぜ、「時々打ち合わせを行う」のでしょう?
それは、「重要で齟齬が生じてはいけない内容」だからではないでしょうか?
よって、「声を出さない会話」だけではやはり限界があり、
「声を出しての会話」がどうしても必要なわけです。

4.話をしたいという気持ちが大切

挨拶は、「貴方の意思」が働きます。
そして、その意思は「話をしたいという意思」ではないでしょうか?
「話をしたい」という意思(心理)が有って、
「実際の言葉」として挨拶に繋がるのではないでしょうか?
上記で「見知らぬ人には挨拶しない」と書きましたが、
それは、「話をしたいと思わないという意思」からではないでしょうか?
しかし、既述の通りビジネスにはお客様が存在し、会話は必須です。
「相手を好きになれなくて、話をしたいと思わない」のなら、
その仕事をしなければ良いのではないでしょうか。
もしくは、「好きではないが仕事をしないわけにはいかない」のなら、
どうせなら「楽しく仕事をしてみませんか」?
相手の好きになれない部分を「受け入れて」、
その上で「貴方と話をしたいという気持ちを挨拶で表現」すれば、
良いのではないでしょうか。

それを行わなければどうなるか。
問題が発生して、解決の為に会話をしている時に、
「これ以上、話をしたくないからもう話を止めよう」となり、
結局、問題は未解決で終わってしまうと思います。
例えば、仕様を明確化する為のやり取りをします。
当然、齟齬が発生し、それを埋める為に会話を「繰り返し」ます。
そして、会話を「繰り返す」には、
「話をしたいという意思」が必要ではないでしょうか。
それが無いから、「繰り返していく内にもうイイや」って、
気持ちになるのではないでしょうか。
よって、「話をしたいという気持ち=挨拶」は、
「ビジネスを成功させる上で(会話をする上で)必須」なのではないでしょうか。

5.技術だけでは全ての問題は解決しない

ここは、IT業界固有の話だと思います。
最初に「挨拶さえすれば必ず仕事が成功するとまでは言えない」と書きましたが、
「技術的な問題」がそれに当たります。
「パフォーマンスが悪い」、
「バグが無くならない」などは、
技術的知識が無くては解決しない問題で、「挨拶は直接的には関係ない」と思います。
しかし、1〜4の中の問題は「技術は直接的には関係ない」話であり、
技術だけでもまた、「全ての問題は解決しない」のです。


仕事を成功させるには、挨拶という武器を使って、
速やかに問題を解決していく必要が有ります。

「今まで好きではなかった人と、話をしてみませんか?」。

参考:
できる社員のコミュニケーション術【第25回】 〜 挨拶と滅私奉公